上の写真は2019年の1月26日の朝日新聞記事。
もう一年経ったんですね。
コレ、書いてるのが2020/1/28(火)の夜。
この時点で、1/24(金)に公表された、
技能実習の受入企業の行政処分、
3回目?4回目?であり、真新しさもないのか、
私が調べた限り、日経と地方メディアの2本しか、
ニュースとして検索しても引っ掛かりもしない。
ナゼか。
メディアが取り上げない理由はただ一つ。
もはや読者に興味関心がないから。
みんながこぞって見るほどの事件じゃないと判断されているから。
むしろ、特定技能で万が一、
入管法違反などで処分公表される案件があったならば、
その方が、大々的に取り上げられるのでしょう。
世間なんて、しょせん、そんなもの。
業界でもほぼ話題にならない。
それもそのはず、業界に巣くっている我々もバカじゃない。
賃金不払いなんて、しちゃいけないのは当然だし、
そんな受入先があれば、当たり前ですが技能実習生は働いて(実習して)いられない。
ちゃんと監理している監理団体ならば、すぐに気づく。
職種不適合がマズいのは一年前の三菱、日立、パナソニックの処罰でわかっている。
割増賃金だって、技能実習生はちゃんと給料明細をチェックしている。
残業代が足りなければ、監理団体がチェックしている最中にも、
彼らから確認してほしいとメッセージが飛んでくる。
これらも、ちゃんと指導しコンタクトが取れるようにしている監理団体であれば、
何の心配もない。
さすがに受入側に隠されていたらわからないのが、
労働関連法違反など、直接関わったり、受入先側からの自発的申告がないとわからない処罰案件。
これらも、最悪は隠されていたとしたならば、
監理団体側に悪質であったり、帰責性などは当然該当しない。
ココをご覧の方々はマニアな方が多いので、
イチイチ7社の具体的な処分理由をココでは上げていませんが、
要は、2017年11月より機構がスタートして早丸2年以上。
特に業界内で大騒ぎにならないのは、
ひとえに、
だいたいどの程度の実地調査や、何にどれだけ気をつけていれば良いのかが、
肌感覚的にもわかってきていて、
監理団体なりに、対応の幅はある程度、定まってきたからに他ならないのではないかと。
つまり、
マトモに取り組んでいる先であれば、
恐れるものではないコトが、わかっているからだ。
要は、こんなマニアックなブログを読んでいる方の中には、
こんな巻き込み事故にすら合うことが無い方ばかりだってこと。
こんな行政処分されてしまうほどに、
アホでイイカゲンな監理団体が未だあって、
悪質極まりない片道切符での受け入れ企業先へ、
無責任にも技能実習生を変わりなく受け入れさせ続けているから、
こういう事件が起きる可能性が高くなるってこと。
最近、何度か書いていますが、機構、ガンバレ!ってことです。
我々は我々で、自ら襟元を正しているので。
しかし、なんかこうある程度の意図すら感じられる処分先企業の所在地。
石川2件、
香川2件、
北海道、千葉、大阪で1件ずつ。
業種でみてみると、
土木、とび、総菜?、縫製3、産廃。
コレマタ、あーなるほどねーと、
まぁ、わかりやすいアルアルな業界ばかりですね。
一つ言いたいのは、
コレ等の処分された会社はそれぞれ、
HPすらない会社もあるし、
消したような会社もあるし、
堂々と地域貢献、社会貢献企業でござい、
アナタの為に尽くします的なうたい文句でPRし続けている先もある。
どこも一社たりとも、謝罪しているような告知はない。
興味ある方は検索してみてください。
すぐにわかりますから。
なんかこれ、監理団体や送り出しのHPと同じ匂いがしてきます。
つまり、どんな事業団体先であれ、
美辞麗句を並べているだけで、見分けがつかないってこと。
情報発信やリテラシーの力って、すごく大事な時代じゃないかなと。
そして、7社それぞれに、様々な背景がありそうです。
個人的にメディアが取材に行ってくれないのはとても残念。
当初は、処分公表した事実のみならず、
その背景や理由について、もう少し突っ込んだ取材内容がメディアで取り上げられていたので、
そこがわからないのは、寂しいですね。
ただ一つ言えるのは、
どんな会社も、法令違反などしたくてしているのではないというコト。
ゆとりがあれば、給料だって割増賃金だって支払うでしょう。
だって、騒がれて良いこと一つもないし。
処分されないと高をくくって好き放題やってる会社だって見られたくはないでしょう。
そんな評判が立ったら、働きに来てくれる人はいなくなりますし、
そこで働いてくれている人だって、別先へ移っていきます。
だって、次の被害者は自分だって、イチバン肌身で分かっているはずだから。
別に、潰れる会社に情けをかけているつもりもありません。
でも、こういう会社、残念ながら増えていくのでしょうね。
私ですら、何年も前から言い続けています。
ハッキリ言って、
くだらない会社はとっとと潰れるべきなんです。
社会に必要とされていないんだから。
経営者は、その当事者責任があって、自ら受益者負担を担い、
当事者利益をむさぼってきたのでしょうから。
厳しい言い方ですが、一家離散するのすらも好きにしたらいい。
今日見ていたある人気番組で、
眼鏡屋に勤めていた61歳の方が、その眼鏡屋が倒産したとかで、
そのご年齢で、引っ越し屋さんで、急な階段のところ重い荷物を3階まで上げる仕事をしていました。
フーフーヒーヒー言いながら、当然、大変な重労働だと思います。
それも、業界歴10年以上の31歳の方に指導されながら。
その31歳の方は当然、メッチャ大変な役回り=腰を落として重い荷物の上側を受け持って、
61歳の方に優しく指導しながら、3階の階段を上がっていました。
引っ越し屋が、眼鏡屋が良いとか悪いとかではありません。
単に何歳であっても、人生はやり直せるし、その際に当然、苦労はつきものだってことです。
その現実から逃げて、外国人なら奴隷のように使ってもいい、
日本人従業員を守るためなら致し方なかった、などという情けない経営者が大嫌いです。
別に外国人の肩だけ持つつもりもないのですが、
本当に、情けない限りです。
でも、そんな情けない経営者はもっと出て来るのでしょうね。
自分を最優先に、他人を傷つけても構わないと思って実行する経営者が。
今更ながら、私が支援している受入先が、
優良認定をもらいたいがために、
技能実習指導員や生活指導員の講習を受講し始めました。
確かに、あからさまに昼寝していると、
テストも信じられない結果になるし、
受講修了証ももらえないみたいですね。
手前みそながら、複数の会社から、
講師が説明することは、だいたいが私から都度都度説明を受けていたことばかりなので、
二度目だから、意味がよく分かったし、楽勝だったといっていただけたことは、
ちょっと嬉しかったので、ココに書いときます。笑
でも、なんかね、
どうせなら、せっかくお金も時間も労力もかけて講習をするならば、
もっともっと効果的にやればいいのにと思います。
例えば、
違反者や自動車免許時の講習のように、
受け入れる企業側の経営者や担当者へ、
自分がしでかすことが、相手にどういう被害をまき散らしていくのか、
ストーリーにして映像で、目に見えて、心に届く形で、
見せつけさせる受講をさせるほうが、
よっぽど有効的な気がしています。
ついでに、
周りに迷惑をかけずに、自分も救われるための倒産相談窓口なども設置して、
案内すればいいんじゃないかと。
コレ、マジで、機構やJITCOのHPなどで、
窓口おいてあげればと思うくらいですが、
さすがに無理かな、自首するようなものだし、
そんな問題を起こす経営者なら、わざわざ申し出しないだろうし。苦笑
なんかね、いつもの通り、脈絡もなくツラツラと書きなぐってしまいました。
もしかしたら、この記事が公表される数日後には、
どこかのメディアが突っ込んだ取材攻勢して、公表してくれてないかなぁ。
少しでも抑止力が働くといいなと思います。
————————————————————–
適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
以下、無料メルマガのご案内からどうぞ。
対象:受入企業側、業者側(国内、国外問わず)、士業など業界関係者
————————————————————–