ゴブリンスレイヤーになりたいと思った。
なんのこっちゃ。苦笑
冒険者は勇者を目指して、
クエストを続ける。
勇者は世界を救う。
でも、その影でゴブリンに村が一つ潰され、
人が惨(むご)たらしくたくさん死んでいたら、
ソレは致し方ないでは済まされない。
ゴブリンなんて、ザコキャラで、
冒険者にしたら初心者レベルが倒す敵。
雑兵(ぞうひょう)の類(たぐい)。
それでも、
群れになって数が増えたりしたら、
多勢に無勢。
勇者にはなれずとも、
目の前にいるゴブリンを倒す。
数が増えて大変なことになる前に潰す。
見過ごして群れが増え組織化され、殲滅(せんめつ)するのが困難になっても。
常に策を練り、考え行動し、
鍛えて、機転を利かし、徹底的。
神々にはサイコロを振らせない。
世界を救うことはない。
何かを変えることもない。
どこにでもいるコマの一つに過ぎない。
でも、決して神々にサイコロは振らせない。
平凡な男で良い。
どこにでもいる一山(ひとやま)いくらの男で良い。
でも、サイコロは神々に振らせない。
だからこそ、
その男の結末は、神々にだってわからない。
アナタの心の中にも、
私の心の中にも、
ゴブリンはたくさんいる。
いくら退治しても、次から次へと湧き出てくる。
ゴブリンスレイヤーになりたい。
ゴブリンスレイヤーでいたい。
誰が見ているとか見られているとかでなく、
他の誰でもない、自分が見ているから。
アナタは、
ゴブリンを退治できていますか?
気づかぬうちに、ゴブリン化していませんか?
酷(ひど)いと周りに退治されちゃいますよ。
私は当然、ゴブリンにはなりたくない。
むしろ、内から湧き出るゴブリンを懐柔して、
上手にコントロールできるようになりたい。
ゴブリンはRPGのゲームのように、倒しても倒しても、
エンドレスで湧き出てくるものだから。
だから、私は、ゴブリンスレイヤーになりたい。
以下は、ウィキペディアより。
ゴブリンとは、邪悪な、または悪意をもった精霊である。
ゴブリンとは、ぞっとするような醜い幽霊である。
一般に醜く邪悪な小人として描かれることが多い。
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