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送り出し国の海外視察を充実させるためには

視察について検索が多かったので、
久しぶりに書いてみます。

ちょうど良い事例として、解体新書企画で協力関係者の方々と、
何のために、どう段取りを組んで海外視察に赴いているのか、
書いてみましょう。

まず、当然ながら、段取り9割です。苦笑

どの国へ行くのか。
ナゼその国なのか。

この点からして、つまづく方も多そうです。

イチバン多いとされているベトナムを調べるべきかのか。
これから盛り上がりそうな○○や○○の国のほうが良いのか。

つまづきもしない方もいらっしゃいますが、
ある意味、致し方ないですかね。
それぞれの国の諸事情や特性など理解が及ばない場合、
そもそも選ぶ理由なんて皆目見当すらつかないでしょうから。

私たちの場合、あの国はこの国はと、
ある程度の世間相場の現実を多少なりとも見聞きしていたり、
実体験しているので、
それらを基に、それぞれのプロの方々からの今現在の様々な意見を参考に、
次はどの国を見ておくべきだよね…という決め方になります。

キリがないので、次へ行きます。

国が定まったならば、
どの送り出し機関を見てくるべきなのか。

ココは、様々な情報入手ルートが考えられます。

イチバンは何とか知り合いをたどって
具体的にどこか送り出し先を紹介してもらうことでしょうか。
それ以外にも、
二国間取り決めに名を連ねている先を基準にもすればよいでしょうし、
JITCOなどにダメ元相談してみても良いでしょうし、
教えてくれるかわかりませんが、
入国後法定講習をどこぞのセンターに依頼するならば、
そういう先など、どこかしら、誰かに教えて紹介してもらうのが、
イチバン妥当な線なのでしょうか。

他にも、送り出し機関からの絨毯爆撃的な営業コンタクトもあるのかもしれませんし、
そもそも送り出し先にハマった受入希望先から、
相談を受けての監理団体業務や特定技能受入支援へと動いている場合もあることでしょう。

しかし、ココもまた、なんとかつながる先とアポを取って、
視察に行くので精一杯なのが、現実なのかもしれません。

あ、そうそう、送り出し機関紹介自体をビジネスにしている日本人もいますので、
お気をつけて。
そのルートを通って入ってくる実習生の借金額は、
通常ルートよりも大きくなったり、その日本人へキックバックが流れるだけで、
良いこと一つもない場合も多いので。

私たちの場合は、対象国に対して、
強いつながりや、深く入り込んでいる方につながるために、
ありとあらゆる手法を駆使して、ひたすらに送り出し機関のリサーチをします。
少なくとも、その送り出し経由で来日した実習生が
優秀であることが多いとの評判先は欠かせません。

同時に、繋がった方々と色々お話をして、
あぁ、この人が言う先ならば、
それなりの送り出し先なんだろうなと思える先をつないで頂きます。

自分一人の経験則だけではなく、全て、複合的な要因を列挙して、
そのうえで、バランスも鑑みながら、複数の送り出し先へ訪問する段取りを組みます。

そう、結局のところ、信頼関係による人脈の広がりや、
私たちの活動にご理解いただける方=悪質ブローカーではない方々、
この業界の善し悪しをその方なりに十分わかっていて、
そのうえで、利害すら直結しない私たちに、
送り出し先を繋いでいただける方々のご協力ご尽力あって、
成立している送り出し視察ツアーです。

ある意味、組合でもなんでもない私たちの為に、
貴重なお時間や、自組織のノウハウなど、胸襟を開いてくださる方々には、
いつもながらに感謝の念が堪えません。

そうやって、送り出し視察候補先を探し出します。
あぶりだします。苦笑

時間も労力も相当にかかることです。
段取りを組むためにも、
実際に、遠方にまで安くない交通費を捻出してまで、
直接会いに行って、お時間いただき、長時間お話してきたりも、
何度もするのですから。

結果的には、5月のインドネシア視察ツアーでは、
一人30万ほどかかったりもしています。
そこには、それぞれにリサーチした労力や時間やコストは一切入っていません。

そうそう、現地での中立な通訳の方も確保します。
送り出し任せにはしませんし、送り出しに丸め込まれる利害のみの方に、
通訳ポジションもお願いしていません。

見るもの聞くもの触れるもの、
すべからく初めてが多い方には、どこへいっても良い勉強になります。

でも、何度も何度も、複数国へ行き来してきていると、
行っても意味のない先が少なからずあることを十分理解しているので、
選り好みが激しくなります。

同時に、その国ならではのブラッシュアップや改善発展されている先など、
本当に一見の価値はあり、なによりそれらを築き上げた方々、
それらに従事されている方々との直接の出会いは、
コストに変えられない貴重な資産にさえなります。

初めての方には、右も左もわからないまま、痛い思いをすることで、
まざまざと海外の現実の側面も経験できるのですが、
なんかこう、わかっていて同じ落とし穴にハマりこむのを、
横目で見ているのもどうかと思ってしまいます。

なので、よろしければどうぞと、情報提供もしますが、
その付加価値すら、ピンとこずに、
結果、金儲けしやがってと受け止められることなのでしょう。苦笑

せっかくお金も時間も労力も支払って、
わざわざ海外まで視察に行くのであれば、
思いついたらすぐ行ける場所でもないので、
できるだけ、そこへ行ったから経験できることを、
詰め込みたくなるのは、私だけでしょうか。

つまり、費やすリソースの価値を、意味を、
できるだけ分厚くしたい、プライスレスにしたい。

何度も何度も同じことで行ってるヒマはないし、
行ったからには、アレもコレも詰め込んで、
120%の体験をしてきたい。

日中だけじゃなくて、
夜の食事でさえも、現地でしか会えない方と共に過ごす。

ホテルなんて寝るだけ。

リフレッシュしたり、気分転換で行くならまだしも、
私たちにそういう意図はあまりないので、
詰め込んだスケジュールの合間に、そんな時間があればくらいで、
ほとんど早朝から夜中まで、ギッシリです。
(ご年配の方には少々キツイくらい。汗&苦笑)

事例としてですが、
そんなつもりで、送り出し先の視察を年に一度以上はと、
実務での面接などとは別に、視察旅行を計画して実行しています。

アナタは、どんなつもりで、視察先を探して、渡航しますか?

一件だけ行くとこ決めて、後は現地を知るために、
アチコチ観光に行ったり、街中をプラプラ歩いて、
現地の料理(お腹を壊さない程度に)を味わったり、
ありがちな付近で行ける日本語学校を見てみたり、
そんなフランクでゆとりのある視察旅行も嫌いじゃありませんが、
(つか、そんな贅沢、たまにはゆっくりしてきたいですが、苦笑)

のんびりできる時代ならばともかく、
どんどん移り変わりの速い今は、
ある程度、常に、現地の現実を把握しておく必要があります。

たまの海外視察、しかも私たちの視察ツアーは、
そもそも提携希望先のお客さんさえ不在なので、
懇親を兼ねたゆったりツアーとも考えていたのですが、
どうも貧乏性な私が、コスパを考えて予定を詰めがちです。汗

アナタは何のために海外視察に行きますか?

人は理屈や正論だけで動けない面も実際にはあるので、
オネーチャンやオネーチャンやオネーチャンの楽しみも、
どうせならとセットでしか考えられない方々も少なくないのかもしれません。

強いて言えば、それも確かに現地でしか体験できないことかもしれません。苦笑

そして、自分のお小遣いでする分には、
誰もそれを止めさせることもできませんし、
むしろ好きな色気違いに止めさせること自体、
まったくナンセンスです。

たまに声高に非難する方もいますが、
なんなら、東京吉原へ向かう外国人全員に、そういえばいい。苦笑

つか、悪いコトなら、その国が厳罰化して取り締まればいい。

とまぁ、オネーチャン目的を擁護するつもりではないのですが、
所詮、その人の自由であって、
その夜の時間を、現地の美味しい料理をつまんでお酒を飲んでゆっくり過ごすのか、
オネーチャンのいるお店に行って、鼻の下を伸ばすのか、
私たちみたいに、色気も何もなく、夜にまで業界関係者との交流を慌ただしくするのか。

全ては、何のために海外視察へ行くのかにつきます。

*面接渡航と視察はそもそも目的が違いますので、
 ごっちゃにするとややこしいのでお気を付けください。

知らないだけで、現地で見ておくべき、体験しておくべきことは、
山ほどあります。

中身を濃くするためには、ぜひとも事前の段取り勝負に、
もがいてください。

求め続けてアチコチでジタバタしていれば、
必ず何かしら繋がりますから。

そして、私たちの周りのように、
環境の色が同系統で染まっている間柄であればまだしも、
何もよくわかっていない方の周りには、
自然と集まってきやすいのが悪質ブローカーです。

優しい笑顔で近寄ってきます。

人を見る目が求められますので、お気を付けください。

この業界、残念ながら、性悪説的視点を、心のどこかに持ち続けていないと、
結果、痛い目を見るのは自分自身ですから。

だから、信頼関係で繋がる仲間って、とても大事なんですけどね。
メンドクサイ腹の探り合いをしなくても済むから。苦笑

話の筋がよれ始めたので、この辺で。

あ、思い出したので追伸です。
よく海外視察ツアー請負マス的な業者主催のサービスもありますが、
個人的にはあまり好ましくは思っていません。汗

主催する側にもよりますが、
およそは連れていく先とグルになっていることが多いので。

でないと商売にならないから。

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