ある方とのやり取りから、
ある入管で特定技能専用の窓口が開かれていることを知りました。
(私、最近、めったに入管まで出向いていないので。汗)
ご理解の深い方にとっては、
おもわずクスっと思わず笑ってしまうような内容でしたので、
その方からのコメントを、少しご紹介させていただきます。
—
登録支援機関の受付専用窓口があり、
内容が分かっていない方々が聞いているだけで
うんざりするような質問や指摘を受けていました。
一見して入管も受理処理に6、7名の人数を割いているようで、
大変なようでした。
登録だけは動いている感です。
おそらく外国人扱ったことないんだろうな〜って方々が、
必死で受理をもらおうとしていました。
2、3人は書類の内容で受理さえしてもらえず、うなだれて帰ってました。
組合と圧倒的に違うと感じたのは、
申請に来ている人が従業員レベルで、
書類はおろか制度自体も全く把握していずに、お使いで来ているようです。
大丈夫か?こいつら?って思っちゃいます。
外国人に関しては組合の人間より圧倒的にレベルが低いようですね。
この窓口の前でコンサルの営業したらいいかもです。苦笑
—
自分が何をしようとしているのか、
自分の会社が何をしようとしているのか、
おそらくは、何も理解されていないのでしょうね。
勘違いしないでいただきたいのは、
うなだれて帰っていかれた方々が悪い奴らだと言っているのではありません。
むしろ、
3枚の書面に、記載&捺印さえあれば、
何でもかんでも受理しているワケではなさそうなお役所の対応に、
少し安心しているところでもあります。
(上から目線みたいでスミマセン。汗)
モノの製造や運搬、
物販や小売り、また他のサービス業各種とも、
また全然違うこの外国人労働者業界。
支援一つ、招聘一つとっても、
鬼のように(久しぶりにこの言葉使った。苦笑)ケアすべき、
カバーすべき範囲があり、
それらの為に、どれだけの労力を割かねばならないのか、
そこにどれだけの書面の量や種類や、時間、
関わる人々、コストがかかるのか。
おそらく、実際に取り組んでみなければ、
やってみたことのない方々にとっては、
想像すらつかないコトなのでしょう。
そして、
実際にやってみた後でわかっても、
そこに巻き込まれた人々にとっては、
甚大な被害や損失を被ったり、
外国人労働者にとっては、その人一人一人の、
いや、家族をも巻き込んての人生を狂わせ、
路頭に迷い、犯罪にすら手を染めていくという、
ストーリーが、現実に起こってしまうため、
入口の時点で、ちゃんと自分たちが何をしようとしているのか、
必要最低限の理解に努められない人たちには、
事業自体への参入を、ことごとく止めて頂かねばならないことは、
歴史に学べば、当然の帰結に至ります。
誰が悪いということではなく、
人間の、日本人の、外国の、レベルが、そうである以上、
致し方ありません。
実際に、何でもかんでも申請を受理して安易に事業参入させていたならば、
入管、ひいては労基や警察までも、膨大な行政コストを生み出すことになるのは、
頭の良い官僚であれば、容易に想像がつくことでしょう。
人は誰でも失敗、ミスを犯しますが、
だからといって、許されることや、許容できることにも、
限度があるということです。
認知という市民権を得ている例でいうならば、
医者でもないのに、無知の方が人を助けたい思いだけで、
こうじゃないかなと誰でも診断したり、処方箋を出したり、
薬を提供できたら、大変な世の中になりますよね。
拳銃を所持することが許される警察であっても、
むやみやたらに発砲はできないし、
誰でも簡単に警察官になりたいからと言って、
『はい、キミ、採用、明日何時から来れる?』
なんてなりませんよね。
もう少し寄せて言えば、
駐禁を切る仕事を民間委託している場合がありますが、
これらも、取り締まる権限を与えられるまでには、
そのために自らを律して、どうあるべきか、
実際にはどう立ち回るべきかを、きちんと教育受けてから、
許可されて行えるものですよね。
しかし、
医者には、医大があり、
警察には警察学校があり、
車の運転には、自動車学校がありますが、
難しいのがこの業界。
以前、『外国人就労支援士』なる士業ができるかもと言いましたが、
これがまた本当に難しい。
なぜならば、通常の士業が抑えるべき業務の範囲が、
常人の自助努力で十分とは言えない業界だから。
要は、外国人就労支援士なる士業が例えできたとしても、
業界内の一定の範囲内しか、その責任を負えないから。
そしてそれは、就労支援とは言い切れないから。
言ってみれば、
日本の入管法以外にも、
労基や年金、各種業種業界毎の諸事情や背景、資格や免許など、
また、各国の法についてもわかっていなくちゃならないし、
諸国の経済発展の度合いに応じて、
数年という年月スパンを見越した対応も一定は考慮せねばならない。
外国人労働者のコトだけ考えていれば良いのではなくて、
受入側のことや、両国にまたがる業者のことまで、
十分にケアできないとならない。
もはや、個人の能力の域を軽く超えていて、
どれもこれも全てをケアできて、
初めて外国人が、受入先が、業者が、
安心して安定して、関係者全員の笑顔が紡げることになります。
もうなんかこう、アートの世界。苦笑
こんなの、様々経験してみないコトには、
なかなかわからないことだらけです。
偉そうに言っている私ももちろん、
大変失礼ながら、長年の豊富な経験者であってさえも、
誰一人として、全てを把握していたり、
把握し続けられる人などいません。
でも、それでも、外国人労働者の受け入れは、
待ったなしで進んでいきます。
せめて、現実的に法的に、
できうる限りの尽力は当然のことながら、
法のみならず、人として大きく成長を続けなければ、
様々なアンテナを張り巡らせて感度を磨き続けなければ、
とてもじゃありませんが、適正適切な受け入れなど、
できるもんじゃありません。
どれだけ心を砕き、真摯に、必死に取り組んでみても、
どこかで誰かが涙を流すことだって、いくらでもあります。
(ちょうど先日、来日後にHIVや、免疫が不完全な子たちが、
日本滞在中には高額医療補助などで服薬できていて、
命を長らえていましたが、帰国後、
ほどなくして亡くなったというお話を聞きました。)
そんな業界に新規参入しようとしているのですから、
そう簡単に儲けを出せるとはゆめゆめ思わないでいただきたいと、
個人的には思っています。
安近短で利益を積み上げたいならば、
残念ながら、この業界では、
保険や融資などの関連、周辺業界として、
マスゲームに参加されるほうが、
監理団体や、登録支援機関などの事業よりも、
よほど健全に儲けが出せるのではないかと。
個人的には、今までもこの先も、
おそらく同じことを言い続けていそうな気もしていますが、
これらは全て、一個人の見解です。
なので、
もっと勉強しろと偉そうに無知の方々に、
上から伝えているつもりではありません。
でも、それなりの想像力のある方々にすれば、
自身がリスクを背負って事業として取り組もうとする方であれば、
一つ一つ懸念すべきコトを、丁寧に考えてみれば、
自ずと想像できることもたくさんあります。
(残念ながら、日本の中にいるだけでは気づけない懸念もたくさんあります。)
できるコトならば、
私が発信を始めた数年前と違って、
今やたくさんの方々が、大変貴重な発信を、
それぞれのお考えやご経験の中でお伝えしてくれています。
どんな事業であっても、
事前にリサーチは必須です。
そんなつもりじゃなかった…
という事態を自身が引き起こさないためにも、
様々な方々のご意見を探し求め、
耳を傾けてみることは、
絶対的に、これから取り組む方にとってプラスになりますので、
ぜひ、何日もかけてでも、
様々知っておいてもらえると良いのではと思います。
願わくば、関わる人すべての方々が、
それぞれにとってのプラスが生み出されますように。
そして、せっかくの志が、現実に負けて、
片道切符の悪質ブローカーへと成り下がる人が、一人でも減りますように。
追伸、
それでも何らか一石を投じてみたいとして、
水面下でまた一つ二つ、新たな取り組みを始めてみようとあがいてみています。
表に出せる段階まで現実化できるように、
勝手に頑張ってみますので、乞うご期待?!苦笑
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