どんな業界でも、ビジネスである以上、
困難な壁は次から次へと現れます。
この業界の難しいところは、
大きく二つ。
一つ目は、
特に今の時代、ルールがちょいちょい変化していくということ。
これは、スポーツで言えば、
野球は9人でプレーしますが、途中から10人になったり、
スリーアウトでチェンジですが、ツーアウトでチェンジになったり、
サッカーなら、キーパーはゴールに一人のはずが、、
途中から二人おかねばならなくなったり、
次から次へと変わっていく、上書き更新されていくので、
ついていくのが、けっこう大変なんですね。
知らなかったじゃ済まない割に、
誰も懇切丁寧に教えてくれません。
ゲームのルールの根幹が変わるって、
とんでもないことです。
今までの戦略などはすべからくゼロから見直しです。
今まで苦労して積み上げてきた自社なりの戦略を、
やっとたどり着いた、現実に基づいた自社独自の手法が、
ルールの変更一つで、ガラリと変えなければならない。
しかも、
対戦相手の母国のハウスルールも加味しながら、
その対戦相手毎に試合展開を変化させねばなりません。
無論、相手国のハウスルールもドンドン変わります。
ベトナム戦だけやっていたり、
技能実習だけ取り扱っているだけで済めばまだしも、
お客さんやお役所関係は、
そんなのお構いなく、どんどん変わっていきます。
水泳だけ得意でも、ランや自転車も上手でなければ、
合格点には届きません。
もっといえば、10種競技に近いのかも。
そして、10種の協議全てで、それぞれにルールが変わっていく。
そして、
それらルールの変更は、もちろん丁寧に一人一人に伝えられるのではなく、
何なら変わったことをここに記しておくから見に来てねと。
どこに書かれているのかすら、ままならないため、
浦島太郎の場合、キーパーが二人になったことも知らずに、
キーパー一人でプレイするようなもの。
そう。
ゲームと同じく、ルールがフルモデルチェンジしたり、
マイナーチェンジしたり、それらを知っていて、なおかつケアしていかねば
ならないことに対しての、リスクは決して小さくないということ。
次、もう一つは、
人間力としての『グリップ力』が問われるということ。
どこまでも外国人労働者に対して、
受入企業に対して、
いやいや、送り出し機関に対して、
はたまた自身の業務を手助けしてくれる上司や部下、
同僚、事務員、通訳に対してまで、
自身が進むべきだと思う方向性に様々協力願えるような、
グリップ力がなければ、
思うようには物事を進められないし、
トラブルを解決できない。
マメったい『人たらし』になったり、
圧倒的な知識量、経験の数々であったり、
時間を多く費やせたり、
その国の言葉を話せたり、
何かしらの特技やそれらの掛け合わせと同時に、
説得力と信頼を勝ち取る力が求められます。
コレ、業者側のお話だけじゃなくて、
受入側にも同じことが言えるし、求められます。
それでこそが受入責任であり、当事者意識であり、
結果、安定受入につながるからです。
できれば、色々な情報源をのぞいてみていただいて、
様々知識武装しながら、
信頼のおける協力者とタッグを組んで、
やっていってみないことには、
自身で一から経験を積んでいかねば、
道は切り開けないし、歩める道も見つけられない。
習うより慣れろことも大事だってこと。
先輩がいるなら、二人三脚してもらったり、
させてもらいながら、
走りながら身につけていくことも大切です。
でないと、わからないし、身に染みて覚えないから。
とはいえ、上司や経営者は、
ど新人に丸投げして、結果ミスを犯すことを知っていて、
ミスをさせて怒っている人がたまにいますし、
それこそ昔の怒られて覚える、なんてやり方では、
今時、まったく通用しないし、効率が悪すぎます。
ほめて伸ばすとまではいわないにせよ、
優しく導くよう、自らが気づけるよう、
学ぶ姿勢を育てるように、指導せねばなりません。
そうして、少しでも育ってきて、一人前になった日には、
それでも残って働いてくれるように、仕向けていくことも大切です。
この人手不足の中、長時間取られることも多く、
複雑怪奇で、下手をすれば怒られることばかりの業務に、
海外と、いや色々な外国人と関われるだの、
夢を求めて働き始めてくれたとしても、
嫌気がさしたり、それらが積み重なっていけば、
時間の問題で辞めて、もっと良いであろう会社へと移っていきます。
この業界も、新人教育にはとても難しいところがあるようにも思えてなりません。
まぁ、いつも通り、少し色々脱線しましたが、
概ねこんな感じ。
少しでも伝われば良いんだけどなぁ。
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