一昨日まで、海外出張してました。
年に数回、海外へ飛んで改めて思うことは、
やはり、日本同様に、海外もまた諸事情は変わりつつあるということ。
今回は、今時40前にして昨年末にパスポートを作った
初海外の方とご一緒。
海外出張の予定を決めたのは数カ月前でしたが、
話の流れで、その前に急遽2回も飛ぶことになった方でしたが、
やはりカルチャーショックは激しく、
私たち海外渡航者や海外在住者の常識的な肌感覚には、
すぐについてこれず、
だけど、一気に3回目と飛ぶたびに、
色々な方にお会いして、見えること、聞こえること、
知りうること、それら体験値を格段に上昇させていくことで、
メキメキと現地感覚を上げ続けている感じを見受けられました。
その方は、国内で人材派遣会社を経営されている方。
今まで何年も、今でも何百人の外国人労働者を雇用してきていますが、
現地入りは初。
ナゼ、今、このタイミングで、
今まで行きもしなかった海外まで、
重い腰を上げていきだしたかといえば、
単純です。
労働者を集められることが、
特に人材派遣会社では、至上命題だから。
今まで通り、どこぞの業者にただただ依頼しているだけでは、
とても集められない。
集まらない。
どんな方も同じですが、
結局、困ってから、
しかもその困難が増してから、
この先、その困難さがもっともっと増し続けることが明白だから。
そして、
ナニジン問わず、労働者が働きたくなる会社でなくてはならないし、
そういう会社であると労働者側へちゃんと伝えられなくてはならないから。
日本人へはこれらが多少なりともできても、
日本人は来てくれないし、いないから。
外国人労働者はまだ来てくれるけど、
どこの会社も優秀な人財は欲しがっているし、
クレクレ言ったって、来てくれないから。
良い外国人労働者に来て欲しいならば、
待っていても来ないのであれば、
自分から集めに行かなくてはならないから。
外国人労働者にとって行きたくなる会社であるためには、
外国人労働者が母国でどんな生活をしていて、
どんな考え方をする傾向にあり、
何を求めて日本を選んで日本へ出稼ぎに来たがってくれているのか、
どういう仕組みでどういうレールを通って
外国人労働者が日本へ、自社へ来てくれるのか、
自社へ来てくれたら、外国人労働者は何に困るのか、
どういう諸問題が発生し、
どう対応していくべきなのか。
ここではさすがに抽象的なコトしか伝えられませんが、
現地で何十年も学校を経営している数名の方々に、
外国人労働者のためにナゼどういうことを教育しているのか、
色々現場を見ながら話を聞き、
自社へ働きに来てくれる家庭訪問をし、
希望してくれる人と様々会って話をし、
事務所もアチコチ行き、現地在住者のドミトリー暮らしの現実も見て、
メッチャ濃い数日間を過ごし、
帰ってきました。
色々な暮らしがあり、
色々な人が介在し、
色々な考え方や姿勢で取り組み続けている人たちが、
各国各地にそれぞれいる。
何に悩み、どう解決し、
どういう現実を生み続けているのか。
こういう背景を自身で体験する。
垣間見る。
会う。
話をする。
こういう体験を通して、
自身の感覚や常識を増やしていく。
今まで日本の中だけで生きてきた日本人には、
到底知りえない現実を、
人から聞いた話だけでなく、
自らが体験していく。
とてもとてもとても大切なコトです。
こういう知見や体験をしている人が、
社内にいるかどうかで、
日本国内の各会社の各現場で日々起きている様々な諸問題に、
どう対応すべきなのか、
最適な解決策を瞬時に適宜選択して行けること。
そういう社内体制を築き上げることが、
受け入れる会社ごとに、とても大切なコトになっています。
外国人労働者が増えてきています。
そして、これからも増えていくことでしょう。
特定技能と踊る前に、
現地の現実をキャッチアップしていくことは、
とても大切です。
数名の管理にまごまごしていたら、
拡大し続ける外国人労働者の受け入れに、
対応していても、
ことごとく失踪したり、転職したり、
受け入れた外国人労働者がその能力を安定して発揮してくれる、
定着することもままならなくなり、
コスパは合いません。
もうまったくもって、
ホンモノしか生き残れなくなっています。
今後、益々顕著になっていくことでしょう。
最近、常々思います。
事業のマーケティングと一緒。
自社の商材をどういう販路に乗せて、
流通を図るのかと同じく、
自社の労働者を、どういうルートを通って、
自社への流れを作るべきか。
マーケットリサーチが必須なことと同様に、
現地のリサーチがあってこそ、
労働者が集まる自社独自の仕組みを、
気づくことができるのだと思います。
お金も時間も労力もかかります。
でも、その価値はプライスレス。
かけた分以上の元を取れるかどうかはアナタ次第。
アナタは現地まで行っていますか?
それとも、それはオレの仕事じゃないと、
行かずじまいで悩み続けますか?
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