外国人就労外部委託は、してはならないモノが多くあります。
しかし、その道のプロに依頼したほうが、
より効果的という現実もあります。
例えば、日本語教育。
送り出し先なのか、入国後法定講習なのか、
技能実習制度では、日本語教育(日本語だけじゃないけどね)を
施すことが、法的に求められています。
コレを、送り出し機関が内包している講習センターで教育すべきか、
もっと日本語教育自体を専門で特化して実施している学校に委託すべきか。
組合の職員が、兼業がてらに実施する法定講習が良いのか、
それとも、入国後の法定講習に特化しているセンターに委託したほうが良いのか。
それぞれに「責任」は負うべき団体が、その許可を得て、負っていますので、
委託はできませんが、逆を言えば、「責任」さえ負えば、
委託しても可能な部分があります。
Mさんとお話して、改めて思いましたが、
様々な分野で、委託は現実的に可能な部分があります。
法的に責任を負う部分は特に必須の必要条件部分ですが、
上記以外にも、
JITCOサポートなどシステムを活用する場合、
通訳を委託する場合、
ポケトークなどの便利機械を活用する場合。
実習生保険を委託する場合、
いや、もっといえば、訪問車両を自団体所有するのか、
一職員の自家用車を利用するのか、リースするのか、
渡航について、フツーの航空会社で行くのか、
LCCで行くのか。
いや、そもそもJITCOに様々な申請取次を委託しているなど、
アウトソースと普段意識していない部分でも、
様々な局面で、実は色々アウトソースしているものです。
その中でも、コンサルもある意味、アウトソースです。
書類の作成の仕方、アラート、
申請の仕方、現場監理のコツ、ポイント、などの指導、
経営戦略、などなど、
自団体だけでは見えない部分を補強するために、
外部の力を借りるのも、アウトソースの一つです。
今でも現場対応については、支部など設けて、
根っこは違う経営母体に、アウトソースしている先も、
少なくありません。
どこまでがアウトソースできて、
どこまでが許容範囲なのでしょうか。
「悪質かどうか」という判断基準も投げかけてきていますが、
「効果的かどうか」も大前提になります。
つまり、効果的で悪質でなければ、
いくらでもアウトソースできるとも言えます。
いえ、アウトソースしても、最終的な責任は、
監理団体が負うのですが。
そうそう、世間的に「好ましいかどうか」も、
大きなポイントなのかもしれません。
例えば、こういうアウトソースもアリだと思いますか?
*もしアウトソース先の監理団体さんがご覧になっていたらスミマセン。
おそらくは、こちらをご覧のまともな方々にすれば、
好ましくはないと言われる方がほとんどではないかと思われます。
特に、表現上、
『人材不足の企業を開拓し、外国人技能実習生を紹介』とうたっている以上、
制度趣旨を理解していないとなり、
機構から注意を促される先です。
でも、ここでは組合名が出ていないので、注意のしようもありませんが。
特定技能でも再委託不可など、
ルールも様々なので、一概に言い切れませんが、
所詮、監理団体とのコンサル契約、送り出しと、受入企業と、
それぞれに技能実習制度や特定技能の枠の外であれば、
例えば、N4どころかN3で揃えてくれなど、
法的に必要に迫られる部分から、
その先(監理団体、送り出し機関、受入先)によっては、
一般的な見解から見てもそこまで求めなくても構わないというレベルまで、
求める場合があることも考えれば、
アウトソースは一概にすべて悪とは言えないように思われます。
これらも全て、マッチング。
そう、取引の全ては、マッチングといっても過言ではありません。
そして、それらの選択肢がどれだけ多くあって、
その多くある中でも、どこが…いや、
誰がそれらの事業に励んでいるかを、瞬時に見極め、
必要に応じたカスタマイズマッチングできるようになると、
幅が広がり、出来るコトも増えるように思います。
外注化が全て良しではないにせよ、
キチンと機能する外注化=タッグを組める相手との提携は、
現実的に可であると思われます。
何でもかんでも、自身のモノサシでしか判断できない場合、
一律的に不適切だと騒ぐ方も少なくないようですが、
その背景に、キチンとした「効果的かつ悪質ではない」結果が、
ついてくるのであれば。
そして、キモは多分、当事者意識。
アウトソースしていても、自己責任として結果を負えるかどうか。
アナタはどう考えますか?
追伸、
何でもかんでもアウトソースして、
面倒な仕事は外部に責任を押し付け、
マネーゲームに励むレベルの話ではありません。
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