フリーライダーって言葉、ご存知でしょうか。
名前の通り、おカネを払うことなく、
様々なサービスなど、タダ乗りする方々のことです。
技能実習制度は、非営利事業。
だから全て、タダ乗りできるハズだ…
そうあるべきだ…
そこで懸命に働く職員も、
事務員も、
経営者も、
この業界に関わる日本語教師も、
全員、非営利なんだから、飯も食うな、家族を養うなんて何事だ!
な~んてことまでいう方々はいらっしゃらないとは思いますが、
いざ出るところへ出た場合は、大上段に詰め寄ってくる場合があります。
非営利って、なんなんでしょうね。
以前も書きましたが、そこで懸命に働く方々は、
幸せになってはいけないのでしょうか。
頑張った分だけ、成果が上がった分だけ、
笑顔をたくさん溢れさせた人が、
その努力と献身が評価されずに、
給料も上がらないなんて、
そんな仕組みで、良い制度事業はできるのでしょうか。
ある方は、やりがい詐欺だと言います。苦笑
確かに、一般的には、
一人頭でいただく費用で成り立っているので、
人数が増えれば増えるほどに、
額面は膨れ上がります。
だけど、そこで一人一人の対応がおざなりになっているようでは、
そもそもの事業が成り立ちません。
ブラッシュアップも様々ですが、
一人一人に費やす時間も労力も書面も全て、
ゼロにはなりません。
法律的には、特定技能は営利事業として認められていますが、
じゃあと言って、同様に様々必要とされるケア=支援が足りなくては、
元も子もありません。
理屈は同じです。
ナゼ、営利と非営利に分かれているの?
建前上は、キレイにその理由を制度趣旨という根本で
説明していますが、
現実、やらねばならないこと、やるべきことは、
結局のところ、書類の数や種類の違いはあれど、
ほぼ同じです。
よく、技能実習生の借金額は、
少なくあらねばならないとか、
実際に競争社会にもさらされているので、
ウチだけ監理費10万円、もしくは1万円なんて、無理です。
特定技能も同様です。
本質的に、おカネが介在する取引は、
営利であっても非営利であっても、
そこに発生する責任は、露ほども変わりません。
結局のところ、
特に非営利を言われる技能実習制度事業においては、
その経営者によるところも大きく、
収支合わせのヘタクソなところは、
いつまでたっても職員に還元されてこない。
いや、今まで通りの株式会社思考の経営者であれば、
資金を工面し、苦労して軌道に乗せたオレ様の手柄だとして、
例えゆとりが出てきたとしても、職員への還元はない。
いやいや、むしろ、儲からないからと言って、
悪質ブローカーへと成り下がる経営者も、
どれだけいらっしゃることか。
敬愛してやまないあるコンサルの方とお話していたら、
やはり団体内で不満を抱えている職員は、
大抵は、自身の頑張りや成果に見合う給料がもらえないという評価的不満か、
ルールをないがしろに実習生への負担を考えもしないコンプラ的な不満か、
この二つに大別されているようです。
色んな縛りはあるにせよ、
知恵と工夫で、この業界の建前と現実を知れば知るほどに、
ちゃんと仕組みを整えて組み立てられる方はいらっしゃいます。
あまりに少ないですが、間違いなくいらっしゃいます。
結果的に、そういう方々のところへ、
自然と人は集まっていくと思われます。
最近、お伝えしている求心力ってヤツですね。
他を知り、自身を知り、周りを知ることで、
どんどん成長して進化していく方は、
やはりいらっしゃるのだなぁと。
下を見ればキリがありませんが、
上もまたキリがない。
そして、その上があることを、知らないし知ろうとしないし、
知りたくても、どこで誰がそう動いているのかわからない。
フリーライダーが多い中、
それでも前見て上見て活躍されている方は、
どんどん先のステージへと自然と歩んで行かれています。
お金儲けが悪かどうかなんて議論は、とっとと乗り越えて、
もっと先へ。
先日も、受入先で、そのまんま、経営者のレベルの問題ですねと、
つい口走ってしまいましたが、
本当に、ホンモノが求められているし、
静かに活躍されています。
コンプラは守られて当たり前。
頑張る職員への昇給の道もちゃんと用意している。
あわよくば、やる気のある人財であれば、
自身の目先の利益だけじゃなく、のれん分け的な独立の道までを、
用意してあげて、
その選択はその人次第。
そんな監理団体や登録支援機関。
はたまた送り出し機関といった、
レベルの高い業者がもっともっと増える業界であったならば、
自然と悪質ブローカーは排除されていくと思うのですが。
現在、成立するかどうか定かではありませんが、
あるプロジェクトを準備しています。
いくつか並行して走らせているので、
頭の中がこんがらがりそうですが、
どうせなら、業界全体が良くなるような楽しい世界を作れたならと思います。
関わる人すべてが成功するような。
成功するのが当たり前のような。
そうなれば、お金儲けが悪かどうかなんて議論を、
永遠と続ける必要もなくなるのでしょうから。
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