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我々下々の民が目指すべき外国人との共生社会の考え方とは

共生とは、本質的には、勝ち負け、駆け引き、打算計算ではない。

誰かが悪いからやっつけろ!
国を批判し、ルールを批判し、社会悪をやっつけろ!的な、
扇動には、くたびれているように感じています。

誰かが一方的に悪いワケじゃない。
現実は、良いか悪いかなんて、キレイに線引きできるモノばかりなワケがありません。

二項対立の時代は、とっくに終わっていて、
令和の今、未だに昭和の価値観を引きずり、
逃れられない方もいらっしゃいますが、
そういう方々、当人が、イチバン、暮らしにくい世の中ではないかと。
また、ドンドンもっとそうなっていくのではと。

出来る人が、出来るコトをやるだけじゃなく、
出来るコト、見えるコト、を増やしながら、
自然と助け合う文化を育んでいく時代です。

ビジネス的な取引においても当然。
お金を受け取る側は、支払われるお金の価値以上のモノを提供することが当然であり、
お金を支払う側は、お金まで支払うくらい、アナタと取引をお願いしたい…
そういう姿勢や考え方が自然となっている世の中ではないかと。

この業界で言えば、

送り出しがちゃんと仕事しない…
監理団体の対応が悪い…
受入企業が言うコトを聞かない…
実習生が、外国人労働者から裏切られた…

そういうコトじゃない。

それらを踏まえて、
じゃあ、どうしていくべきなのか。

誰が悪いと、犯人探しに燃えて、
悪い奴らをやっつけることが正義だと夢中になっても意味がない。

そうじゃなくて、
どう乗り越えていくべきかについて、
議論を交わして、実行に移していく。

失敗を恐れずに、トライ&エラーを繰り返す。

それには、関わる人みんなで知恵を出し合い、
支え合っていかねば、とても一人じゃ乗り越えていけないハードル。

そこにはコミュニティとしての体が自然と成立し、
適切に導くリーダーがいて、
それぞれが当事者意識をもって参加している状態となる。

よく共生社会というけれど、
これはお役所にできるコトじゃない。

お役所にできることは、
ルールという枠組みを決めたり、
箱などの場を設けたり、
ルール違反者を取り締まったりするくらいしかできないし、
すべきではない。

仏作って魂入れず。

仏という器自体は、ある意味簡単に作れますが、
魂を入れるのは、
魂が宿り続けることは、
人じゃないとできないし、
ミクロ対応が許されない国がすべきことではない。

あぁ、むしろ民意を受けてトップに立つ行政の長的な責任者という個人が、
なるべきこと。

コレラはすべからく民間の中から自然発生的に立ち上がり、
お金という紐に縛られることなく、
お金をきちんと確保、管理できる人間でなくてはならない。

そういう、人から信頼される人が、
自然とリーダーになっていく。
むしろ、押し上げられていく。

こういうリーダーを育むことが、
共生社会の第一歩だと思う。

共生社会という言葉には、
営利だの儲かるだのというニュアンスは一切ない。

それは、
もはや、儲かっているものや、
権力があるものの、
ノブレス・オブリージュ的な問題でもあるのかもしれません。

私は、そういうリーダーを育てたい、増やしたい。
リーダーを育てて増やすことで、
世の中はもっと良くなっていく。

共生社会はある意味、目指すものではなく、
結果、自然と成っていくものなのかもしれません。

怖いのは、アナログな浦島太郎になること。
浦島太郎であることにすら気づかないオトナになってしまうこと。

少なくとも、
技能実習生や外国人の特定技能者と、
送り出し機関と、
監理団体や登録支援機関などと、
受け入れ企業側と、
4者でさえ、共生できない方々に、
社会としての共生など不可能なので、

我々のような下々の民は、
目の前の一人一人に、ちゃんと向き合って接していくだけでも、
十分だし、
その延長線上にこそ、
共生社会が見えてくるのではと思います。

追伸、
小難しい言葉で言えば、アウフヘーベンとも言えます。
弁証法とかいうヤツですね。
私もよくわかっていませんが、
テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼってヤツです。
本文中のノブレス・オブリージュ含め、
興味のある方は調べてみてください。

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