昨日のノーナレについての続き…
やんちゃをする受入先の末路は、
その業界その地域で、村八分にされ、
地方であればあるほど、人の多い都会へ追いやられる結末となります。
ノーナレ報道について、以下の後追いフォローが入りましたね。
今治タオル工業組合
https://www.imabaritowel.jp/wp/?p=4984
これだけ業界と地域に迷惑をかけて、
おいそれと事業継続はできないと思われます。
で、こういう事態をみて、私が何を考えるかというと、
結局は、国を入管を労基を機構を動かすチカラは、
人を人と思わぬ不埒な悪行三昧を暴く、
マスコミのチカラなのかと。
雑誌や新聞、ネット記事ではなく、『TV』のチカラ。
今回のNHKのノーナレや、テレ東のガイアの夜明けなど、
TVメディアによる映像以外、世論を含め現実を動かす手段はないのかと。
特にNHKはまだ民放のようにスポンサーを気にしなくて済むので、
取り上げやすいし、踏み込みやすいのかもしれません。
ならばと、実習生保護を言うならば、
実際に予防的動きを積極的にできない機構の駆け込み寺なんかよりも、
TVメディアの、駆け込みアドレスなど、
広く紹介したほうがよほど実習生保護に繋がりやすいのかもしれない。苦笑
ただし、特集を組むほどの悪質なケースでなくては、
視聴率史上主義である以上、取り上げてすら、もらえない。
TVメディアも悲惨な外国人労働者ばかりを話題にできることもない。
つまり、今治タオル以外にもっと深刻なケースであっても
泣き寝入っている実習生も少なからずだし、
人が死ぬまででもない、いわゆる中途半端な悪質受入も、
特集に上がることもない?
いや、報道に取り上げられ、この実習生たちは救済されたようですが、
他に水面下で苦労している顔が見えない声が聞こえない実習生たちは、
どうすればいいのか。
こういう報道に取り上げられ、処罰を受けるべき輩が、
ちゃんと処罰されることは社会的に良いことですが、
そのための風評被害など、極論を言えば、
クリティカルな4人?8人?24人?を救うがために、
何百人、何千人が右往左往して、大変な事態になり、
経済的な損失も相当な額に及ぶ場合、
巻き込み事故にあった人から言えば、
恨みつらみをぶつける相手は、誰になるのか。
一人一人、誰が悪いワケでもないのに、
いや、誰が悪いのかが特定できたとしても、
その誰かが全責任を負えるものではなく、
誰もが受益者負担と当事者責任に直面することになる。
また勘違いしないでくださいね。
報道自体の良し悪しを言っているのではありません。
被害にあっている実習生が救済されなくて良かったと言っているワケではありません。
昨日少し触れたように、
機構も労基も入管も、悪質と分かっていても、
なかなか速やかな対処ができない。
それを逆手にとって勘違いする悪質ブローカーは、
また余計に悪さを始めてしまうのかも。
あぁ、情けない悪循環。
事件があるたびに、その時だけ騒ぐ大衆。
だからといって、自らが労力も時間もお金も、
費やす気にはなれないのが大衆。
ナゼ、自分が何かしなきゃならないのかと、
批判はしても何かしらの実行には移せないのが大衆。
私もとても偉そうには言えません。
この業界のこと以外では。
そう、せめて、この業界では、
私は、そういうところで、立ち止まっていたくはない。
お役所はお役所ならではのことを頑張ってもらえばよい。
お役所にできることをちゃんとやってもらえればよい。
弁護士にも行政書士にも社労士にも、
やれることをやってもらえればよい。
この二つのポジションには、
出来るコトとできないことが明確である(ハズ)のだから、
それ以上のことは求めても意味がない。
どこまでも最大の当事者は、
外国人労働者本人と、送り出し機関と、監理団体と受入先の4者(社)。
この4者がこういう問題を起こさないことが、
そもそもの無駄な労力やコストや時間を費やさずに済む人が増える。
社会のストレスも軽減される。
その中でも、誰がイチバン肝心要なコントロールができるポジションなのかといえば、
やはり監理団体でしょう。
もちろん、受入側自身でも自助努力でかなりなコントロールが可能です。
人は、こういうクリティカルで人生終わったと思うくらいの事態に直面して、
初めて、自分がしでかしたことの大きさや深刻さに気付きます。
そして、それらを想像すること自体にも、かなりのストレスを自発的に引き起こすので、
なかなか、予防に注力できない方ばかりです。
特に1社で、一人で抱えていても、誰も一向に助けてくれません。
そうやって、意識が芽生えても、日々の習慣に埋もれて消え去ってしまう。
そうやって消えていった意識の欠如が、
ここまでの事態を引き起こす。
だったら、忘れないよう、注意を払い続けられるよう、
意識を持ち続けたい、忘れちゃいけない、
そういう仲間と共に、互いに切磋琢磨している環境に身を置くことが、
とても大切なのではないかと。
こういう事態を決して引き起こさせないと、
自発的に強くコミットすることが、
そういう意識や姿勢がとても大切なのではないかと。
そうすれば、
ノーナレ報道の被害者はでないし、
今治タオル工業組合全体に迷惑が広がらないし、
関わる方々全てに巻き込み事故にあわずに済み、
不本意な経済的損失を避けることができる。
今治タオル工業組合は、
色々予防策に取り組むようです。
もちろん、やらないよりは、やったほうが良いに決まってます。
何をどこまでやるのか、いつまで続くのか。
事件直後の被害を留める為だけのパフォーマンスにならないことを
祈るばかりです。
そういえば、セシルマクビーはどうなったんでしょうね。
後追いこそ大事なんですが、どんな取材も後追いってしてないですもんね。
テレ東のガイアの夜明けのスタッフの方(製作放映責任者の方)、
期待してます。苦笑
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