ある方の商談に便乗して、
物販のスペシャリストの方とお話する機会があり、
たくさんの気づきと学びをいただきました。
コチラの方、日本の様々な商品を、海外へ物販したい方を、
支援されている、知る人ぞ知るプロの方です。
イマドキ当然ながら、ネットを活用しての販売支援です。
そのうえで、
ある国で、
オフショア的にSE候補者を探しだして、
現地での拠点をお作りになりたいご予定で、
依頼をされていました。
その方いわく。
マーケティングやリサーチと、物販の仕組みの流れを作るにあたり、
サイト構築するにせよ、アプリを作るにせよ、
「日本の一般的な業者」は、
何十万、何百万かけてクソみたいなモノしか作ってこない。
外国人の若者は、
2万で、
こちらの意図を汲んだモノを、
いともたやすく作り上げる。
断然、使いたいし応援したくなるのは、後者だと。
さらに、コレは単に安く労働者をコキ使いたいという意図ではなく、
夢のある若者がこのレベルのものを作り上げてくることがわかったら、
他の選択肢を知らなすぎる=自分のレベルをわかっていない、
日本の業者を使う気になれないと。
物販は、売れてナンボ。
売れるには顧客が購入できるレンジがあり、
そこへ流通と販促を含め、どう交通整理をし、無駄をなくし、
商品が流れていく仕組みを、
より安く、より早く、よりスムーズに築けるのかどうか。
…良い悪いを論じてはいません。
物販ビジネスとは、得てしてこういうモノだということ。
依頼したものが、いかに安く、いかに早く、
いかに発注側の意図を汲んだクオリティの高いもので、
納品されるかどうか。
やっぱり、ココに尽きるワケです。
ノウハウやミソはもちろん様々ありますが、
それらを実現化するには、それ相応の人財が欠かせない。
でも、縫製を安く奴隷労働して、大きな利幅を上げるのとは、
少し違う。
実際に、売りたいモノを作ること自体は、ココは絡んでいなくて、
作った人が直接売るための販路開拓と販売戦略と、
その実現へのサポートをするところ。
その為のサイト構築であったり、アプリ開発であったり、
マーケティングであったり、
その為のSEを、デザインからサーバー構築メンテなどにて、
必要としている人財ということ。
このケースでは、単純に、
こういう業界が好きな若者を狙いたいってことです。
細かな具体的なリクルーティング戦略は端折ります。
何を言いたいかと言えば、
人財ビジネス、特に外国人労働者の部分で様々関わっている業界のものにすれば、
前途ある若者を、けっきょくは安くこき使いたいだけじゃないか、
と見られがちですが、
需給バランスで現実が動いている以上、
人を大事にして、高い人件費で安定雇用させ、
自社のコストという都合で、提供する商材やサービスを販売しても、
もっと安くて良い商材やサービスを提供するところには、
負けていくという、競争社会であるってこと。
通常、モノを売るのは、競争にさらされるってこと。
だから、人財に対して、囲い込みも含め、
いくら大事に人件費をかけても、
トータル的なコスパが成立しないコトには、
受け入れる意味がない。
また、よりそれらのコスパを最大限化させられない先では、
高くつく人件費をかけている人財一人頭の生産効率、一人頭粗利額を、
今まで以上に増加させられないところでは、
そもそもの事業すら成立しなくなっていく。
事業が成立しなくなっていけば、
必然的に受入先は倒産への道をたどる。
業者側にしてみても、
知らないだけで、賃金不払いや急な転籍対応などに追われ、
業者側もビジネスが安定的に続かない。
自力で時代の変化に対応して、
ドンドン体を変えていける優良な受入先であればまだしも、
製造業系や建設などは、変えようもない部分もある。
上がり続ける人件費を吸収してなお余りある利益を上げるためには、
体を変えられない場合は、現状の製品やサービスで、
単価を上げる以外、道はない。
クオリティアップもないのに、
単価だけが様々なコストアップのせいで上昇するというのは、
購入先はなかなか受け入れがたいのが現実。
そういう意味では、
儲かりそうだと、この外国人人財ビジネスに参入してきた方には、
よけいに、この物販などの人財以外のビジネスのほうが、
楽に儲けることが可能だと、改めて思いました。
まぁ、これらの競争社会で勝ち抜くための面倒を避けて、
新たに開いた、どこも初めての市場=特定技能労働者市場で、
楽してシェアを取って稼ぎたいという、素人考えは、
わからないでもないのですが、
そんなに甘くはないのよねーってことですけどね。
コストの面、
教育の面、
お世話の面、
全て、二律背反。
物販だって、多少はそういう側面はあるでしょうけど、
モノには感情はないし、ウソもつかないし、
面倒くさくない。笑
やっぱり、この業界でまともにやり続けて、
なおかつ安定した収入を得るためには、
よほどの良いお客さんを囲えるほどの実力を身につけるか、
こういう他のビジネスも並行してリスクヘッジをかけることも、
ある意味、正解なのかなぁと。
ビジネスはすべからくギャップ、格差があるところに生まれるもの。
稼ぎやすいビジネスと、稼ぎにくいビジネスと。
どんな業界も、どんなお仕事も大変ですが、
どうせ大変ならば、自分はどちらの道を行くべきか。
この辺りが、その人の適性によって、
ストレスフルであったり、非常にやりがい感じてしまったりと、
大きく変わっていくのでしょう。
この業界に、自身の適性が見つけられない方は、
物販や他の業界へ行くべきでしょうね。
ぶっちゃけ、『まともに』稼ぐのは、相当大変ですから。苦笑
追伸、
海外への輸出販売をお考えの方がいらっしゃれば、
お繋ぎいたします。
ただし、お相手の素性もどんな方かもわからない場合は、
その限りではありません。
悪しからず、ご了承ください。
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