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業界で著名な方々が「決して言わない部分」ばかり言う私…

私達は、どうやら知らずとグーグルの先を行っているらしい。
先日、こんな記事を見つけて読んで、そう感じた次第。

グーグルが行なった「最高のチームをつくる」調査の意外な結果。メンバーは重要ではなかった
グーグルの人事部門は長年にわたり、従業員の職場での生活に関してありとあらゆる側面を分析し、生産性やイノベーション、エンゲージメントの向上に取り組んでいます。たとえば、リーダーとしてのパフォーマンスを評価・予測できる、一連のシンプルな質問を考...

win4allなんて言い続けてるように、
私達は決して一人で仕事ができているなんて思っていない。

同時に、受入先という客先も、お金なんてもらわない外国人労働者も、
送り出し機関は言わずもがなで、組織外の方々とチームを組んで事に当たるのが主たる業務。

であるならば、
いかにして最大限の効果を実現していくチームプレイとしての視点にも、興味関心は尽きない。

前フリは省いて、ここで列挙されてるポイントを取り上げてみます。
(もはや私達にしたら確認でしかないポイントを整理してピックアップしているだけなんですが)

1. 心理的安全性

2. 相互信頼

3. 構造と明確さ

4. 仕事の意味

5. インパクト

全て今まで指摘し、解説してきた事だし、これらの意味合いの理解は難しくはない。
むしろ、自然と日々、こう取り組み続けているのが業界人。
そのための裏側での様々な尽力も含めてね。

 
で、面白かったのが、以下。

、「意味がない」要素とは?

・同じオフィス内で机を並べて働くこと
・合意に基づく意思決定
・メンバーの外向的な性格
・メンバー個人の実績
・メンバーの役職や在職期間
・期待、あるいは必要とされる仕事量
・チームの大きさ

「合意に基づく意思決定」の部分以外は、理解も納得もしやすいですね。

この1点についてのみ、個人的には疑問が残ります。
ただ、書いてある内容を読めば、多少理解はできます。

個人の納得感は、効率性とは関係がない。
心理的安全性が十分担保されていて、
自分という一個人の枠を超えた、より大きな集団に属しているという実感=帰属意識が強くあれば、
チームの決定に全面的に賛成できなくても、それを支持することはできるはず。

とか書かれてますが、それはある面で正しく、ある面で正しくはないと感じています。

同じ価値観、考え方の人間などいるハズもないので、
帰属意識が納得感の足しに繋がるのかはわかりかねますが、
どこかで折り合いを付けねばならないのは現実としてあると思われます。
なので、リーダーが責任をもって、一つの意思を決定して示し、チームはそれに従うスタイルしかありません。

反面、リーダーが下した意思決定を許容しおおせないメンバーがいたなら、
それはストレスでしかないので、効果効率以前の問題となります。
わかりやすい例示で言えば、
ここは損して得取れなのに、
目先の得を取って後でリーダー以外が多大な苦労を強いられることが容易にわかっているのに、
組織として従わねばならないのだとしたら、
もはや帰属意識以前の問題だから。

 
グーグル程の組織ともなれば、どれだけ目的やら方針やら行動規範やらを定めていても、
末端まで下りてくるまでに様々変化してしまうとも思うし、
解釈の幅もまた、人それぞれに変わって行くから、
結果として、リーダーとして仰げる人間かどうかが肝となるように感じてなりません。

逆に、私達業界人は、たいていが中小企業相手であると考えると、
チームのリーダーは、帰属意識以前に、きちんと直接当人に説明責任を果たして、
メンバーが全員納得した上で、
合意を形成するのは、そこまで難しい事じゃない。

グーグルのように組織の歯車の一つとしてのチームプレイではなく、
多数の組織外の当事者の利害を同時並行で満たすためのチームなので、
各者に配慮し調整した上での、
俯瞰的、総合的、全体最適を満たした「合意に基づく意思決定」こそが、大事。

もっと言えば、自身が心から納得のいく選択肢を、
チームメンバーのそれぞれの納得感まで十分にケアされたうえでの選択肢を、
自ら見つけてチームとして合意に導くリーダーの役割を担っている以上、

たとえグーグルというオーソリティのある組織の見解だとしても、
参考にしかならないって話。

うん、やっぱりグーグルよりも先を行ってるように感じてなりません。

なんぜ、求められるチームメンバー一人ひとりの納得感、満足感を、
グーグルとは異なるレベルで実現していかないといけないチームだから。

それ以外は、ホント、共感できるから、参考になるけどね。
だって、天下のグーグル様でさえ、同じ部分をポイントとして認識してるんだって意味で。

追伸
「メンバーは重要ではなかった」とは、リーダーが適材適所の役割分担を、
求められるタスク達成のために、どう十分に機能させられるかにかかっているって意味において、
メンバーは重要ではない。
だって、リーダーが足りるようにメンバーを導き、なおかつ不足を補えるリーダーであれば、
チームは機能するから。
ただし、達成可能なタスクの高さにもよるけども。
そして、そんな機能的価値のみにフォーカスさせられるチームならば…ね。
 
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*こんな私から様々な企画、案内が届きます。
フツー、一般的には流れない案内ばかりなので、オモロイっすよ。
今はこんなんやってみてます。
https://x.com/motoshokuin/status/1824291489557647805
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