募集手法や選考手法について
さて、ご要望の募集手法や選考手法についてお話しします。
特に秘密にすることはないので、お話しします。
私どもはまず募集や選抜する前に、必ず送り出し会社の訪問調査(契約前の事前調査)をします。
訪問調査や話し合いを重ね、問題なければ契約に至ります。
少しでも事前講習状況や募集、またサポート体制に疑問があれば送り出し契約はしません。
とはいっても、これでも完璧でありません。
うまく条件が合い契約に至った送り出しには、
募集時や面接時に、少しでも不安要素があれば可能な限り質問し、ダメという候補者を排除していきます。
即時合格者が決められる企業さんであれば、合格者の家庭訪問をしたりします。
家が近いのにダメという候補者については、正当な理由眼ければその時点で落とす場合があります。
家庭訪問するというと、家が汚いので恥ずかしい、という実習生が半分くらいいます。
ブローカーが介在すると、日本での条件(給料や保険、家賃の差引額など)を全く説明しないのが大半です。
ここで問題になるのが「そんなこと聞いてなかった」、というものです。
日本に入国後であると、非常にやっかいです。
募集時に送り出しへ条件などを知らせておきますが、
この「知らなかった」を避けるために、私は面接時に全員にもう一度職種や条件などを説明します。
もし自分に合わないというのであれば、今回の面接を辞退してください、と話します。
恥ずかしながら、実際にミャンマーの面接で辞退者が発生しました。
食品加工会社の面接でしたが、使う材料にアレルギーがあるので辞退したい、と。
募集時に材料なども伝えていたのに、、、です。
面接時に給料や条件を突然話すと間違いは防げますし、もしブローカーが介在していた場合は焦り出します。
また豪華医者には雇用条件書など署名する書類については、必ずコピーをもらうこと・渡すこと、と本人や送り出しに伝えています。
これを100%行っていけば、「条件が違う・聞いていない」というのは確実に防げます。
送り出しを選ぶ判断のひとつとして入国管理局審査官からは、日本に駐在員がいるところを選びなさい、といわれています。
これは特に絶対条件ではありませんが、何か突発的な問題が発生した場合 即座に対応できるところを、という意味です。
例えば病気や怪我をし手術をしなければならない場合、家族にすぐ同意を取らなければならないなど組合では対応できないことに対応するためです。
いくらなにをやっても、それでも問題は発生します。
問題発生を如何に下げるかが、結果的に企業さんも実習生も良い方向に向かうと思います。
ついでに
JITCOに載っている認定送り出し機関ですが、あまり当てになりませんので注意が必要です。