募集手法や選考手法について

  • このトピックには7件の返信、2人の参加者があり、最後に管理人により7年、 4ヶ月前に更新されました。
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  • #268 返信
    桃太郎
    ゲスト

    さて、ご要望の募集手法や選考手法についてお話しします。
    特に秘密にすることはないので、お話しします。

    私どもはまず募集や選抜する前に、必ず送り出し会社の訪問調査(契約前の事前調査)をします。
    訪問調査や話し合いを重ね、問題なければ契約に至ります。
    少しでも事前講習状況や募集、またサポート体制に疑問があれば送り出し契約はしません。

    とはいっても、これでも完璧でありません。

    うまく条件が合い契約に至った送り出しには、
    募集時や面接時に、少しでも不安要素があれば可能な限り質問し、ダメという候補者を排除していきます。

    即時合格者が決められる企業さんであれば、合格者の家庭訪問をしたりします。
    家が近いのにダメという候補者については、正当な理由眼ければその時点で落とす場合があります。

    家庭訪問するというと、家が汚いので恥ずかしい、という実習生が半分くらいいます。

    ブローカーが介在すると、日本での条件(給料や保険、家賃の差引額など)を全く説明しないのが大半です。
    ここで問題になるのが「そんなこと聞いてなかった」、というものです。
    日本に入国後であると、非常にやっかいです。

    募集時に送り出しへ条件などを知らせておきますが、
    この「知らなかった」を避けるために、私は面接時に全員にもう一度職種や条件などを説明します。
    もし自分に合わないというのであれば、今回の面接を辞退してください、と話します。

    恥ずかしながら、実際にミャンマーの面接で辞退者が発生しました。
    食品加工会社の面接でしたが、使う材料にアレルギーがあるので辞退したい、と。
    募集時に材料なども伝えていたのに、、、です。

    面接時に給料や条件を突然話すと間違いは防げますし、もしブローカーが介在していた場合は焦り出します。

    また豪華医者には雇用条件書など署名する書類については、必ずコピーをもらうこと・渡すこと、と本人や送り出しに伝えています。
    これを100%行っていけば、「条件が違う・聞いていない」というのは確実に防げます。

    送り出しを選ぶ判断のひとつとして入国管理局審査官からは、日本に駐在員がいるところを選びなさい、といわれています。
    これは特に絶対条件ではありませんが、何か突発的な問題が発生した場合 即座に対応できるところを、という意味です。
    例えば病気や怪我をし手術をしなければならない場合、家族にすぐ同意を取らなければならないなど組合では対応できないことに対応するためです。

    いくらなにをやっても、それでも問題は発生します。
    問題発生を如何に下げるかが、結果的に企業さんも実習生も良い方向に向かうと思います。

    ついでに
    JITCOに載っている認定送り出し機関ですが、あまり当てになりませんので注意が必要です。

    #269 返信
    とある読者
    ゲスト

    桃太郎様、ありがとうございました。日本側の募集や選考方法は、理解できました。

    技能実習生側に地域・企業・施設、仕事内容を選らぶ権利(要望?)は可能でしょうか?
    例えば介護では、日勤中心デイサービス・デイケア・訪問介護(許可されるか未知数)、
    夜勤変則勤務がある認知症状対応グループホーム・老人保健施設・特別養護老人ホーム等

    また有料老人ホームや、ショートスティ、高齢者専用住宅や、比較的自立度の高い施設等
    はてや、病院での看護助手・障害者施設での介護業務

    同じ介護でも、かなり色々違うので、「こんなはずじゃなかった」と逃走や帰国に
    なる心配もあります。技能実習生側の希望(帰国後に母国で役立てる介護職場)が
    かなうものでしょうか。

    #287 返信
    管理人
    キーマスター

    桃太郎さん、快くお聞かせくださり、ありがとうございました。
    全てが同じではない分、私も勉強になりました。

    選考時に合格者の家庭訪問までは、私はしておりませんでした。
    参考にさせていただきます。

    また、私も合格者にはその場で雇用条件書の特に4枚目の家賃と水道光熱費について
    説明し、加えて手取り金額の確認をします。
    *送出し機関では説明した証拠として動画にて保管されているところもありました。

    言った聞いてないの話はアリがちですので、特にお金の件は、
    書面に落としてのサインが必須だと思います。

    #288 返信
    管理人
    キーマスター

    とある読者さん

    分かる範囲でご質問にお答えいたします。

    『技能実習生側に地域・企業・施設、仕事内容を選らぶ権利(要望?)は可能でしょうか?』

    →どの施設拠点にて、どういう業務を主にお願いしたいなどの雇用主側が定めた募集条件を
    みて、実習生側も立候補するかどうかを決めます。
    自身に適していない実習募集と思えば、応募はしてきません。
    また、国民性やその子にもよりますが、面接に来ているということは、
    合格して日本に出稼ぎに行きたいという子ですから、
    こういう仕事は苦手だと選考の場で素直に伝える子はほぼいないと思います。

    ちなみに、訪問系は許可される実習の範囲外と提言書にありました。
    同様に、夜勤などは2年目以降でないと従事させることができません。

    もう一つ、『帰国後に母国で役立てる介護職場』との点ですが、
    残念ながら、日本での実習で身に付く技能を、
    母国で発揮できる職場はなかなかないことでしょう。
    それだけ要介護者=介護施設を必要とする方もいないでしょうから。

    #289 返信
    とある読者
    ゲスト

    管理人様 ご返答ありがとうございます。
    派遣会社のイメージで考えていました。国内で派遣会社介護職は、
    派遣者からの職種希望要望が多いです。賃金は一般雇用の約2倍です。
    (派遣は特定と一般、特定は平成29年3月末迄、以降派遣は許可制)

    技能実習生の事を考えながら、苦労しています。
    人出不足な深刻な首都圏ではなく、まだ無償ボランティアや
    案内パンフカラー化、学校訪問、他の考え付く方法でしのいでます。

    報道や新聞に海外から留学生が、介護福祉士専門学校へ入学殺到
    昨年の10倍以上と言う記事を見ましたが、
    自分の地域では、まだそうなっておりません。地域差や賃金差が
    を実感しております。おそらく日本人並みの給料に技能実習生が
    なった場合、地方や山間部諸島へは来ないだろうなと考えます。

    #291 返信
    桃太郎
    ゲスト

    おはようございます。

    管理人さんからの回答でほぼ網羅されていますので、私からはあまり必要ないかなと思います。

    あと注意して欲しいのが、実習指導員です。
    最低1名で良いのですが、この方が有給で休んだり実習生が夜勤をした場合、実習指導員がいない場合が発生します。
    これは法令違反となります。
    指導員の元で実習がされていないと。

    複数の実習場所がある場合も、その場所毎に指導員が必要です。
    もし労災が発生した場合、この時の指導員は誰だったかを聞かれる可能性があります。
    ひょっとするとタイムカードの提出も必要になるかもしれません。

    まだ入管や労基はその点に気づいていません(指摘を受けたことはありませんが、夜勤をするときは気をつけてくださいと言われたことはあります)ので、これからの落とし穴です。
    気をつけてください。

    #293 返信
    管理人
    キーマスター

    桃太郎さん、ご指摘ありがとうございます。

    そうなんですよね、実習指導員の点は、今のところ私も指摘されたことはございませんが、
    法改正後の法令違反検挙数を具体的に積み上げないといけない、
    新設の外国人技能実習機構にしたら、そういう細かい重箱の隅を突いてくる気もします。

    所詮、机上通りに現実が成るべくもありませんので、
    結果、虚偽の書面作りと二重帳簿をしでかす受入施設が出てきたり、
    それを指導する監理団体まで現れそうですね…
    いや、以前噂で聞いたこともあるようなないような。苦笑

    見えない、気づかない落とし穴が山ほどあり、
    とても受入経験のある筈もない介護施設では
    見事にハマる気がしてなりません…涙

    #294 返信
    管理人
    キーマスター

    とある読者さん

    技能実習生に田舎も都会もありません。
    合格するかどうかしかありませんから、都会でも田舎でも合格すれば来ます。

    それ以上に、田舎では、適切な監理団体があるかどうかのほうが問題かもしれません。

    ある程度の地方都市程度まででしたら、
    分母の問題として監理団体も選択できるかと思われますが、
    極端な田舎では、選ぶべくもない。

    また、競争原理が働かない以上、
    その監理団体も無言で既得権を主張し始めるでしょう。

    わかりやすく言えば、北海道の周りに何もない牧場や農場、
    別荘のような奥地に温泉旅館のように、ぽつねんとある介護施設、
    なんてところには、監理団体が月例訪問すら行きおおせません。

    真剣に人手が、、、特に若い元気な人手が必要なところには、
    行きわたらないのが現実と思われます。

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