外食を例に、特定技能外国人採用ハードルの現実的な3つのポイントを整理してみた

この記事は4分で読めます

現状を今一度整理してみよう。
外食、宿泊、介護の3分野しか、試験は未だ実施されていない。
元技能実習生の特定技能移行が現実的。

外食の試験合格発表があったせいか、
SNSなどで、
私、合格しました、どこか募集してるところないですかーとか、
合格した外国人の方、ウチの店で採用したいんだけど、いませんかー
という書き込みが見られるようになりました。
同時に、直接繋げてあげようとする優しい日本人もチラホラと。

双方ともに、お気持ちはよくわかります。
別に偉そうに上から言ってるつもりじゃないんですが、
たぶん、お互いにくたびれてしまうんじゃないかなと危惧すると同時に、
それらの動きをすることで、実際の現実を学べることが、
多くあるように感じます。

さて、大前提のハードルを整理してみます。


①試験ハードル
基本的に、二つのハードルを越えた外国人でない限り、
特定技能労働者としての申請は意味がありません。
一つ目は、その分野の試験合格。
そして、二つ目は、日本語検定合格です。

前出のSNSでの求職外国人の方は、
外食の試験には合格したようですが、
日本語検定に合格しているのかは別物で定かではありません。

ちなみに、元技能実習生であれば、
日本語検定合格相当とみなしてもらえる場合があるとかないとか、
この辺りの公式見解は未発表なようです。


②入管ハードル
外食がイチバン留学生として身近で、
また外食事業者にとっても身近に感じられている存在でしょう。
で、①の試験合格できている外国人であれば、
採用に足る人財であったならば、
実際に申請にかかります。

・その外国人の留学生など一度でも入管へ提出した経歴を、
丁寧になぞって、経歴を書かないと虚偽申請になりかねませんので、
ご注意を…この点は経験豊富な士業の先生方にアウトソースでしょうかね。

・給料は日本人同等以上です。
問題は、この特定技能の場合、
日本人もアルバイトと同じ給与は、
日本人同等とは言えません。
即戦力としての中間技能職という位置づけでもあるので、
当然、下っ端のアルバイター同様の待遇が日本人同等とは言えないからです。
技人国ビザでも、地域別産業別大卒初任給以上とか、
ハローワークなど他求人媒体での募集要件とか、
総合的に見て適正かどうかの判断がなされます。
就業規則、賃金規定ってありますよね。
その記載通りの雇用条件での締結も気遣うべきポイントです。

・定期的な適正支援立証報告。
三カ月に一度、ちゃんと賃金の不払いなく、
生活も日本語能力も十分支援して問題なく執り行っていますという、
入管への定期報告が必要です。
コレ、あ、忘れてたーで済まない話です。
不法就労助長などと見られて、5年以上は受け入れ停止になります。
さすがに賃金の支払いを忘れることはないと思いますが、
それと同じくらい絶対忘れちゃいけないコトです。
採用期間中は、最長5年間、ずっとあります。
無論、昇給もちゃんと対応していなくちゃなりません。
1年も2年も働いて、給料同じなんて外国人は定着してくれませんしね。

この点、登録支援機関を通すとラクチンかもしれませんが、
別途コストもかかりますし、任せていても当事者責任は、
当然のごとく雇用主にありますので、業者選定を誤ると、
墓穴を掘る事態にもなりかねません。


③外国(その外国人労働者の母国)側の法律の問題
例えば、フィリピンなんて国は、
日本国内だけ整備すれば良いワケじゃなくて、
フィリピンの労働省みたいな出先機関にちゃんと申請をせねばならず、
その雇用条件などが低賃金とみなされると、
理不尽ともいえる改善要求を突き付けられます。
権力機関なので、逆らって勝手に進めていれば、
バレるとブラックリスト入りして
その後一切その会社での就労は認められないと思うべきでしょう。

インドネシアも国側として一元管理の方を定め発表しましたね。
他の国も当然ながら、何らかの形で追随してくるでしょうし、
ある意味、当然の流れです。

でも外国人労働者本人は、そんなことまで詳しくわかっていない方がほとんどです。
彼らは知らないでも済みますが、受入側は知らなかったで済まない事態になりかねないってことです。

留学生のアルバイト雇用とはワケが違うなんてことは、
外食事業主にわかる筈が無いですよね。汗&苦笑

わからないことがわからないまま、
何がどこまで必要十分なケアなのか理解もできないまま、
徒手空拳で猪突猛進している様は、内実を肌感覚で分かっている側とすれば、
指摘してあげたい気持ちもあるのですが、
わかってない分、嫌がらせ、やっかみ、冷やかしにもとられかねないし、
ナゼ関係もないオマエに言われにゃならんのだと思われてヨシでしょう。



以上、①、②、③と列挙してみました。
まだまだ他にも様々細かくあると思います。

これ等のプロが、技能実習制度事業に長年取り組む、
監理団体の方々だってことです。
メディアの口の端に上がるのは、残念なところばかりですが、
監理団体がきちんと指導監理監督していれば、
ちゃんと機能していれば、防げるものは多く、
そういうマトモな方々が決して少なくないからこそ、
この業界が潰れないのかなとも思います。

実習生の笑顔が、泣き崩れる悲鳴よりも相当に多いからこそ、
今でも出稼ぎに来てくれているのでしょうから。

どう書いても、監理団体賛美に受け止められがちで、どうしようもないのですが、笑
別にこういう絶望ともいえる現実を様々直視して、
なおかつチャレンジしていく方々であれば、
日本人にはまだまだ優秀な経営者も多いと思うので、
やってできないコトじゃないんじゃないかとも思います。
相当な覚悟が必要であったり、資本力含め総合的にリソースにゆとりのあるところであれば。

まぁ、大抵の事業者は、なるべく安く、なるべく早く、なるべく楽に、
実現させたいと思うのが常でしょうから、
その場合には、急がば回れで、
最初だけでも信頼のおけるガイド役をつける方が無難だと思いますけどね。
地雷原に、地雷が埋まっていることすらわからず、突き進むようなものですから。苦笑
地雷という概念すらわかっていず、地雷の探し方、見つけ方なんて到底わからないと思うので。


追伸、
あまり声を大にして言いたくないので、末尾にちょろっとだけ書きますが、
結局、資格関係での就労許可はストレスが大きすぎて、
身分関係での人材確保に走る業者も、相当増えてきているようです。
人間、考えることは皆同じですね。
そこはそこで、また色々大変なのですけど。



————————————————————–

適正な外国人人財活用についてご関心のある方は、
以下、無料メルマガのご案内からどうぞ。

対象:受入企業側、業者側(国内、国外問わず)、士業など業界関係者

https://gaikokujin.link/blog/?page_id=1022

————————————————————–

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Amazon kindle 出版リスト

知りたいキーワードで検索してみてね。

カテゴリーごとに記事が探せます。

スポンサーリンク

2004年1月
    10月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

人気記事一覧

おすすめカテゴリー記事

リリースサービス一覧

有料、無料とも、以下の、ページにまとめてみました。

ご参照ください。

リリースラインナップ